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微笑みを彩るセラミック: 歯科の最新トレンド
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その歯ぎしり、放置は危険!睡眠の質も改善する、最新マウスピース治療のすべて

三浦さやか, 2026年1月21日2026年1月30日

最終更新日 2026年1月30日 by 三浦さやか

「朝起きたとき、なんだか顎が疲れている…」
「日中、理由もなく頭痛がすることがある…」

そんな経験、ありませんか?もしかしたら、それは夜中の「歯ぎしり」が原因かもしれません。

こんにちは!元歯科衛生士で、現在は医療ライターとしてオーストラリア・メルボルンで活動している三浦さやかです。日本では「歯ぎしりくらい…」と軽く考えられがちですが、ここメルボルンでは、歯ぎしりは全身の健康に関わる重要な問題として、積極的に治療が行われています。

私自身、歯科衛生士として多くの患者さんの歯ぎしりのお悩みと向き合ってきました。そして今、予防歯科の先進国であるオーストラリアの現場を取材する中で、日本の皆さんにもぜひ知ってほしい最新の治療法や考え方に日々触れています。

この記事では、単なる「歯の問題」では済まされない歯ぎしりの本当の怖さと、睡眠の質まで改善する最新のマウスピース治療について、現地のリアルな情報と科学的根拠を交えながら、徹底的に解説していきます。

あなたのその不調、もしかしたら夜中の歯ぎしりが原因かもしれません。一緒に解決策を探っていきましょう!

目次

  • 1 データで見る歯ぎしりの実態:なぜ今、歯ぎしりが増えているのか?
    • 1.1 2025年、歯ぎしりが増加する3つの理由
    • 1.2 あなたの歯ぎしり危険度チェックリスト
  • 2 放置は危険!歯ぎしりが心と体に与える深刻な影響
    • 2.1 歯と顎への直接的なダメージ
    • 2.2 全身に広がる不調のサイン
    • 2.3 最新研究が明かす「脳」への影響
  • 3 世界基準の最新マウスピース治療【2026年版】
    • 3.1 進化するオーストラリアの最新ナイトガード事情
    • 3.2 マウスピースにも種類がある!用途別の使い分け
  • 4 マウスピースだけじゃない!多様化する最新治療の選択肢
  • 5 睡眠の質を劇的に改善する!ナイトガード活用術
    • 5.1 一生モノにするためのメンテナンス術
  • 6 今日から始める歯ぎしり対策アクションプラン
  • 7 まとめ
  • 8 出典

データで見る歯ぎしりの実態:なぜ今、歯ぎしりが増えているのか?

歯ぎしりは、専門的には「ブラキシズム」と呼ばれ、多くの人が無意識のうちに行っています。実は、その有病率は決して低くありません。

オーストラリアの2025年の報告によると、人口の約15%が睡眠中に歯ぎしりや食いしばりをしているとされています[1]。これは日本の成人の8〜15%というデータ[2]とも近く、決して他人事ではないことがわかります。

さらに近年、この歯ぎしりが世界的に増加傾向にあると言われています。その背景には、私たちの現代的なライフスタイルが大きく関係しているのです。

2025年、歯ぎしりが増加する3つの理由

  1. ストレスと「常時オン」文化
    リモートワークの普及やスマートフォンによる常時接続は、仕事とプライベートの境界を曖昧にし、私たちの心身を常に緊張状態に置いています。この慢性的なストレスが、無意識の食いしばりを引き起こす大きな原因です[1]。
  2. スクリーンタイムの増加と睡眠障害
    PCやスマホの画面から発せられるブルーライトは、睡眠を促すホルモン「メラトニン」の分泌を抑制し、睡眠の質を低下させます。眠りが浅くなると、脳の筋肉をコントロールする機能が誤作動を起こし、歯ぎしりにつながることが分かっています[1]。
  3. ウェアラブル端末による「発見」
    皮肉なことに、スマートウォッチや睡眠を記録するリングなどの普及によって、これまで自覚のなかった軽度の歯ぎしりが「発見」されるケースも増えています。これも、歯ぎしりへの関心が高まっている一因と言えるでしょう[1]。

ご自身に当てはまるものはありませんか?まずは、以下のチェックリストでご自身の状態を確認してみましょう。

あなたの歯ぎしり危険度チェックリスト

  • [ ] 朝起きたとき、顎やこめかみに痛みやだるさを感じる
  • [ ] 歯がすり減ったり、欠けたり、短くなった気がする
  • [ ] 冷たいものが歯にしみることが増えた
  • [ ] 詰め物や被せ物がよく取れたり、壊れたりする
  • [ ] 家族やパートナーから、夜中に歯ぎしりの音を指摘されたことがある
  • [ ] 日中に無意識に歯を食いしばっていることがある
  • [ ] 肩こりや頭痛に悩まされている

一つでも当てはまるものがあれば、あなたは「隠れ歯ぎしり」をしている可能性があります。

放置は危険!歯ぎしりが心と体に与える深刻な影響

「たかが歯ぎしり」と侮ってはいけません。長期間にわたる歯ぎしりは、お口の中だけでなく、心と体にも深刻なダメージを与える可能性があります。

歯と顎への直接的なダメージ

歯ぎしりの力は、時に自分の体重以上にもなると言われています。その強大な力が毎晩のように歯や顎にかかり続けると…

  • 歯の摩耗・破損
    エナメル質が削れ、象牙質が露出し、歯がしみやすくなります。最悪の場合、歯にひびが入ったり、割れてしまったりすることも。
  • 顎関節症(TMJ障害)
    顎の関節に過度な負担がかかり、「口が開けにくい」「カクカク音がする」「顎が痛い」といった症状を引き起こします。

全身に広がる不調のサイン

さらに、歯ぎしりの影響は全身に及びます。代表的なものが、肩こりや頭痛です。食いしばることで、顎から首、肩にかけての筋肉が常に緊張状態となり、血行が悪くなることが原因です。

そして、最も見過ごせないのが睡眠の質への影響です。歯ぎしりをしている間、私たちの脳は覚醒状態に近くなり、深い眠りである「ノンレム睡眠」が妨げられます。これにより、いくら寝ても疲れが取れない、日中に強い眠気を感じるといった問題が生じるのです[3]。

最新研究が明かす「脳」への影響

さらに衝撃的なことに、近年の研究では、慢性的な歯ぎしりが脳機能にまで影響を及ぼす可能性が指摘されています。

慢性的な歯ぎしりを持つ人の約40%が記憶力の低下を自覚しているというデータもあります。これは、歯ぎしりが脳の記憶を司る「海馬」の萎縮リスクを高める可能性を示唆しています。[4]

歯ぎしりは、もはや単なる口腔習癖ではなく、私たちのQOL(生活の質)や認知機能にまで関わる、重要な健康問題なのです。

世界基準の最新マウスピース治療【2026年版】

では、この厄介な歯ぎしりに、どう立ち向かえば良いのでしょうか。その最も効果的で標準的な治療法が、ナイトガード(就寝用マウスピース)です。

ここオーストラリアでも、歯ぎしり治療の第一選択はカスタムメイドのナイトガード。そして、その技術は驚くべきスピードで進化しています。

進化するオーストラリアの最新ナイトガード事情

私がメルボルンの展示会やクリニックで目にする最新のナイトガードは、もはや日本の皆さんが想像する「マウスピース」とは別次元かもしれません。

種類特徴メリット
3Dプリント・ハイブリッド型硬い外側と柔らかい内側の二層構造。3Dプリンターで精密に作製。耐久性と快適なフィット感を両立。歯への負担を最小限に抑える。
スリムライン型デジタル技術で1.5mmという極薄設計を実現。装着時の違和感が少なく、会話も可能。睡眠を妨げにくい。
スマートガード型マイクロセンサーを内蔵し、歯ぎしりの強さや時間を記録。スマートフォンアプリと連携し、自分の歯ぎしりパターンを可視化。治療効果の客観的な評価が可能に。

これらの最新ガードは、市販の「お湯で温めて作るタイプ」とは全くの別物です。市販品は手軽ですが、適合が悪いために顎関節の症状を悪化させたり、すぐに破損してしまったりするリスクがあります。

一方、歯科医院で精密な歯型をもとに作るカスタムメイドのナイトガードは、顎や歯にぴったりとフィットし、歯ぎしりの力を均等に分散・吸収してくれます。特に日本では、このカスタムナイトガードが保険適用で比較的安価に作製できるという、世界的に見ても非常に恵まれた環境にあります。これは、海外で高額な歯科治療を経験した私から見ても、本当に素晴らしい制度です。

マウスピースにも種類がある!用途別の使い分け

ところで、「マウスピース」と一口に言っても、実は用途によって種類が異なることをご存知ですか?今回ご紹介しているのは歯ぎしり・食いしばり用のナイトガードですが、他にも歯並び矯正用のマウスピースがあります。

代表的なものが、透明なマウスピース型矯正装置「インビザライン」です。こちらは歯を少しずつ動かして歯並びを整えるためのもので、ナイトガードとは目的も構造も全く異なります。ただし、どちらも透明で目立ちにくく、取り外しができるという共通点があります。

歯ぎしりの治療を機に、「そういえば歯並びも気になっていた…」という方は、歯科医院で両方の相談をしてみるのも良いかもしれませんね。

マウスピースだけじゃない!多様化する最新治療の選択肢

ナイトガードと並行して、海外ではより多角的なアプローチで歯ぎしり治療が行われています。

  • ボトックス治療
    食いしばりで過剰に発達した「咬筋」という筋肉にボトックスを注射し、筋肉の緊張を和らげる治療法。特に重度の歯ぎしりに効果的で、オーストラリアでは美容目的だけでなく、治療の一環として広く行われています[1]。
  • 口腔行動療法
    日中の食いしばり癖を自覚し、「舌を上顎につけ、歯と歯を少し離す」という状態(フリーウェイスペース)を意識的に作るトレーニング。これにより、無意識の筋肉の緊張を解きほぐします[1]。
  • ストレスマネジメント
    マインドフルネス瞑想などのリラクゼーション法は、歯ぎしりの根本原因であるストレスを軽減する効果が科学的に証明されており、ある研究では6週間でストレスを25%低下させたと報告されています[1]。

睡眠の質を劇的に改善する!ナイトガード活用術

「マウスピースをすると、よく眠れるようになった」という声を、私は患者さんからも同僚からもよく聞きます。これは単なる気のせいではありません。

ナイトガードは、歯ぎしりによる過度な筋緊張を和らげ、脳がリラックスした状態を保つのを助けます。これにより、深いノンレム睡眠の割合が増え、睡眠の質そのものが向上するのです[3]。

私自身も、数年前からカスタムメイドのナイトガードを「実験台」として愛用しています。使い始めた当初は少し違和感がありましたが、数日で慣れ、今ではこれがないと安心して眠れないほどです。朝起きた時の顎のだるさがなくなり、日中の集中力も増したように感じます。

一生モノにするためのメンテナンス術

  • 毎日の洗浄
    専用の洗浄剤か、柔らかい歯ブラシで優しく洗いましょう。熱湯は変形の原因になるのでNGです。
  • 保管方法
    洗浄後はしっかり乾燥させ、通気性の良い専用ケースで保管します。
  • 定期的な調整
    半年に一度は歯科医院でチェックを受け、噛み合わせの変化に合わせて調整してもらうことが大切です。

今日から始める歯ぎしり対策アクションプラン

さあ、あなたも今日から行動を起こしてみませんか?

  • ステップ1:自分の癖を知る(今日から)
    日中、ふとした時に食いしばっていないか意識してみましょう。「歯を離す」と書いた付箋をPCなどに貼っておくのも効果的です。
  • ステップ2:専門家に相談する(1週間以内に)
    まずはかかりつけの歯科医院に相談を。歯のすり減り具合などをチェックしてもらい、本当に歯ぎしりをしているのか診断してもらいましょう。
  • ステップ3:ライフスタイルを見直す(継続的に)
    就寝前のスマホ操作を控える、カフェインの摂取を減らす、軽い運動を取り入れるなど、ストレスを溜めない生活を心がけましょう。
  • ステップ4:ナイトガード治療を始める(必要に応じて)
    歯科医師と相談の上、あなたに合ったナイトガードを作製してもらいましょう。それが、未来のあなたの歯と健康への最高の投資になります。

まとめ

今回は、単なる癖では済まされない「歯ぎしり」の危険性と、その最新治療法について、メルボルンの現場からお届けしました。

  1. 歯ぎしりは現代病 → ストレスやライフスタイルの変化で増加傾向にある。
  2. 放置は危険 → 歯や顎だけでなく、睡眠の質や脳機能にも悪影響を及ぼす。
  3. 最新ナイトガードは進化している → 3Dプリントやスマートガードなど、快適で高機能なものが登場。
  4. 治療は多角的 → ボトックスや行動療法など、選択肢は様々。
  5. 睡眠の質が向上 → ナイトガードは、歯を守るだけでなく、質の高い睡眠をもたらす。

歯ぎしりは、あなたの体が発している「助けて!」のサインかもしれません。そのサインを見逃さず、専門家と相談しながら適切なケアを始めることが、一生モノの歯と健康を守るための第一歩です。

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出典

[1] Gateways Dental Centre. (2025). Teeth Grinding (Bruxism) in 2025: Causes, Solutions, and Night Guards. https://gatewaysdentalcentre.com.au/blogs/teeth-grinding-bruxism-in-2025-causes-solutions-and-night-guards/
[2] Machida Kyosei. (2025). 歯ぎしりはエラボトックスで治せる?. https://machida-kyosei.com/blog/2025/05/30/%E3%80%8E%E6%AD%AF%E3%81%8E%E3%81%97%E3%82%8A%E3%81%AF%E3%82%A8%E3%83%A9%E3%83%9C%E3%83%88%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%81%A7%E6%B2%BB%E3%81%9B%E3%82%8B%EF%BC%9F%E3%80%8F/
[3] Harenohi Dental. (2025). ナイトガード(マウスピース)を使うメリットとは?. https://harenohi-dental.com/topics/2025/10/14/ナイトガード(マウスピース)を使うメリットとは/
[4] Numasawa Dental Clinic. (2026). 歯ぎしりが脳と心に与える影響と知られざる最新治療法とは. https://www.numasawa-dental.com/blog/1443

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