歯ぎしりと睡眠：マウスピースで守る夜間の歯の健康

最終更新日 2025年4月27日 by 三浦さやか

あなたは朝起きた時に、なぜか顎が疲れている経験はありませんか？
もしかするとそれは、あなたが眠っている間に無意識のうちに歯を強く噛みしめたり、すり合わせたりしている「歯ぎしり」のサインかもしれません。
歯ぎしりは単なる音の問題ではなく、長期間放置すると歯の摩耗や顎関節障害など、予想以上の健康リスクをもたらす可能性があるのです。

20年以上にわたり歯科医療の最前線で取材を続けてきた私が、今回は「歯ぎしり」という身近でありながら見過ごされがちな問題と、その対策としての「マウスピース」の重要性についてお伝えします。
臨床現場での専門家の知見と、実際に歯ぎしりに悩む患者さんの声、両方の視点からこの問題を掘り下げていきます。

この記事を読むことで、あなたは以下のことが理解できるようになります：

• 歯ぎしりが引き起こす具体的な健康リスク
• 自分に適したマウスピースの選び方
• 歯科医師が推奨する効果的な使用法
• 長期的な歯の健康を守るためのポイント

睡眠中の「無意識の習慣」から大切な歯を守るための知識を、一緒に学んでいきましょう。

歯ぎしりとは何か

歯ぎしりは医学的には「ブラキシズム」と呼ばれ、無意識のうちに歯を強く噛みしめたり、こすり合わせたりする習癖です。
多くの場合、本人は自覚症状がなく、家族からの指摘や歯科医師の診察で初めて気づくことも少なくありません。
実は日本人の約8割が何らかの歯ぎしりを経験しているという調査結果もあり、決して珍しい現象ではないのです。

歯ぎしりの種類とメカニズム

歯ぎしりには主に以下の2種類があります：

1. グラインディング型：歯を左右に動かしてこすり合わせるタイプ

• 歯の表面が平らに摩耗する特徴がある
• 音が発生しやすく、同床者に気づかれやすい
• 歯のエナメル質の損傷リスクが高い

1. クレンチング型：歯を強く噛みしめるタイプ

• 目に見える摩耗が少なく発見が遅れやすい
• 顎の筋肉や顎関節に負担がかかりやすい
• 音が少なく、本人も気づきにくい

これらは脳からの不規則な信号が顎の筋肉を不随意に動かすことで発生します。
神経伝達物質のバランスが乱れることで、通常なら睡眠中にリラックスしているはずの咀嚼筋が異常に活動してしまうのです。

「歯ぎしりのメカニズムは完全には解明されていませんが、ストレスや睡眠の質、噛み合わせの問題など、複合的な要因が関わっていることがわかっています」と東京医科歯科大学の佐藤教授は説明します。

起こりやすい時間帯と背景要因

歯ぎしりは主に以下の時間帯に発生します：

• 夜間型（睡眠時ブラキシズム）：レム睡眠からノンレム睡眠への移行期に最も発生しやすい
• 日中型（覚醒時ブラキシズム）：集中作業中や運転中など、無意識に歯を噛みしめる

特に睡眠時の歯ぎしりの背景には、次のような要因が関連していると考えられています：

• ストレスや不安
• 睡眠時無呼吸症候群
• 喫煙やアルコール摂取
• カフェイン過剰摂取
• 特定の向精神薬の副作用
• 遺伝的要因
• 咬合（噛み合わせ）の問題

「最近の研究では、睡眠の質と歯ぎしりの強さには密接な関連があることがわかってきました。
睡眠時無呼吸症候群の患者さんは、無呼吸状態から回復する際に歯ぎしりが発生しやすいというデータもあります」と横浜市立大学附属病院の睡眠外来担当医は指摘します。

放置するとどうなる？ 体への影響

歯ぎしりを長期間放置すると、以下のような影響が現れる可能性があります：

歯への影響

• エナメル質の摩耗と象牙質の露出
• 歯の割れや欠け
• 知覚過敏
• 歯の動揺や早期喪失

顎や筋肉への影響

• 顎関節障害（TMD）
• 顎関節の痛みやクリック音
• 咀嚼筋の肥大や疲労感
• 開口障害

全身への影響

• 頭痛や偏頭痛
• 耳鳴りやめまい
• 首や肩のこり
• 睡眠の質の低下

特に歯の摩耗は一度進行すると元に戻らないため、早期発見・早期対応が重要です。
実際に私が取材した横浜市内の40代女性は「歯ぎしりに気づかず10年以上放置したことで、前歯が1/3ほど短くなってしまい、セラミック治療が必要になった」と話していました。

マウスピースの基礎知識

歯ぎしり対策の中でも、最も効果的かつ非侵襲的な方法として専門家が推奨するのがマウスピースの使用です。
睡眠中に装着することで、歯ぎしりによる歯への直接的なダメージを軽減し、筋肉の緊張を和らげる効果が期待できます。

マウスピースはなぜ有効なのか

マウスピースが歯ぎしり対策として効果を発揮する理由は、主に以下の3つのメカニズムによるものです：

1. 緩衝材としての役割

• 硬質のプラスチック素材が歯と歯の直接的な接触を防ぐ
• 噛む力を分散させ、特定の歯への過度な負担を軽減
• 歯の摩耗、欠け、割れを予防

2. 筋肉への作用

• 適切な咬合位置を保持することで咀嚼筋の過緊張を抑制
• 顎関節への負担を軽減
• 筋肉の疲労感や痛みを減少させる

3. 神経系への影響

• 異物感により無意識の噛みしめ回数を減少させる効果
• 装着による咬合高径の微調整が神経反射を変化させる
• リラックス効果により睡眠の質を間接的に改善

「マウスピースは単に歯を保護するだけでなく、脳への感覚入力を変化させることで歯ぎしりそのものを軽減する可能性もあります」と神奈川歯科大学の口腔機能科の専門医は説明しています。

種類別にみる特徴と選び方

マウスピースにはいくつかの種類があり、それぞれ特徴や適応症が異なります：

種類	素材	特徴	適応症例
ハードタイプ	硬質アクリル樹脂	耐久性が高い、調整が容易、長期使用向け	重度の歯ぎしり、クレンチング主体の方
ソフトタイプ	軟質シリコン素材	装着感が良い、初心者向け、短期使用向け	軽度の歯ぎしり、顎関節に痛みがある方
デュアルタイプ	硬軟二層構造	内側は柔らかく外側は硬い、快適さと保護性を両立	中〜重度の歯ぎしり、長期使用希望の方
既製品	熱可塑性樹脂	自宅で形成可能、低コスト、応急用	一時的な使用、費用を抑えたい方

選び方のポイントとしては：

• 歯ぎしりの重症度
• 顎関節の状態
• 装着感の好み
• 予算
• 使用予定期間

これらを総合的に考慮して、歯科医師と相談しながら選ぶことが大切です。

ナイトガード vs. スポーツマウスピース

歯ぎしり用のナイトガードとスポーツ用マウスピースは、一見似ていますが目的も構造も大きく異なります：

ナイトガード（歯ぎしり用マウスピース）

• 目的：歯の摩耗防止、顎関節保護
• 特徴：歯科医院での精密な型取りによるオーダーメイド
• 装着位置：通常は上顎のみ
• 厚み：約1〜3mm程度と比較的薄い
• 素材：硬質または硬軟二層構造が主流
• 装着時間：主に睡眠時（7〜8時間）の長時間使用

スポーツマウスピース

• 目的：衝撃吸収、脳震盪予防
• 特徴：厚みがあり、衝撃吸収性に優れる
• 装着位置：上下顎両方、または下顎のみ
• 厚み：約4〜5mm程度とやや厚め
• 素材：柔軟性のある素材が多い
• 装着時間：運動中の短時間使用

「スポーツ用マウスピースを歯ぎしり対策に流用する方もいますが、長時間装着による違和感や顎への負担が大きく、専用のナイトガードに比べると効果は限定的です」と日本スポーツ歯科医学会認定医の石田先生は警告しています。

保険適用と自費診療の違い

マウスピース治療は保険適用となる場合と自費診療となる場合があり、その違いを理解しておくことが重要です：

保険適用マウスピース

• 適応条件：顎関節症と診断された場合のみ
• 費用目安：3,000〜5,000円程度（3割負担の場合）
• 素材：限定的（主に硬質アクリル）
• 調整回数：原則2回まで
• 再作製：原則6ヶ月以上経過後
• メリット：低コスト

自費診療マウスピース

• 適応条件：予防目的を含む幅広いケース
• 費用目安：20,000〜50,000円程度
• 素材：多様（硬質、軟質、デュアルタイプなど）
• 調整回数：制限なし
• 再作製：必要に応じて随時
• メリット：素材・デザインの選択肢が広い、精密な調整が可能

「保険適用のマウスピースでも基本的な保護効果は得られますが、自費診療では患者さんの口腔状態や生活習慣に合わせた細かなカスタマイズが可能です。特に重度の歯ぎしりの方や、審美的な違和感を気にされる方には自費診療をお勧めすることが多いです」と横浜市内の開業医は説明しています。

実際に私が取材した保険と自費両方のマウスピースを使用経験のある患者さんからは「保険のものも効果はありましたが、自費のものはフィット感が違い、朝起きた時の顎の疲労感が明らかに減りました」という声もありました。

現場からのリアルボイス

歯ぎしり対策としてのマウスピース治療の実際について、臨床現場の専門家と実際に使用している患者さんの声をお届けします。
理論だけでなく、実際の経験に基づく情報は、マウスピース導入を検討されている方にとって貴重な参考になるはずです。

歯科医師に聞く：効果的なマウスピース使用法

神奈川県内の複数の歯科医院で取材した結果、専門家が推奨する効果的なマウスピース使用法について、以下のようなアドバイスが集まりました：

1. 最初の慣らし期間を大切に

• 最初の1週間は2〜3時間から始め、徐々に装着時間を延ばす
• 違和感が強い場合は無理せず歯科医師に相談する
• 装着感が安定するまで1〜2週間程度を見込んでおく

2. 適切な装着タイミング

• 就寝30分前に装着し、体と口腔内を慣らしてから睡眠に入る
• 夜間のみならず、仕事中など日中の噛みしめが気になる方は、短時間の日中装着も検討

3. 効果を最大化するためのポイント

• 定期的な調整（3〜6ヶ月に一度）を欠かさない
• 摩耗や変形が見られたら早めに再作製を検討
• マウスピースと併せてリラクゼーション法も実践する

「マウスピース単体での効果を最大化するには、装着前のリラックスタイムの確保が重要です。
入浴後など、身体がリラックスした状態で装着すると、就寝時の筋緊張が軽減され、歯ぎしりの強度も弱まる傾向があります」と横浜市栄区の歯科医院院長は指摘します。

また、「マウスピースは対症療法であり、根本的な原因解決にはストレス管理や睡眠環境の改善も並行して行うことが理想的」とのアドバイスも複数の専門家から聞かれました。

患者インタビュー：使い始めて変わったこと

実際にマウスピースを使用している3名の患者さんに、使用前後の変化についてインタビューを行いました：

Aさん（38歳・女性・IT企業勤務）

「使い始めて2週間で朝の頭痛がほぼなくなりました。最初は違和感で眠れるか心配でしたが、3日目くらいから気にならなくなって、今では装着していない方が不安なくらいです。唯一の難点は出張時の持ち運びケースの管理でしょうか。」

Bさん（45歳・男性・自営業）

「歯が欠けたのをきっかけに作りましたが、意外なメリットとして睡眠の質が上がりました。歯科医から睡眠時無呼吸とブラキシズムは関連があると聞き、今は睡眠専門のクリニックにも通っています。マウスピースをきっかけに、睡眠全体の見直しができたことが最大の収穫です。」

Cさん（62歳・女性・退職後）

「長年の歯ぎしりで前歯が短くなり、笑顔に自信がなくなっていました。マウスピースを使い始めて1年、これ以上の摩耗は止まり、セラミック治療で前歯も綺麗になりました。今はマウスピースが私の歯の守護神です。費用は決して安くありませんでしたが、それ以上の価値があったと思います。」

3名に共通していたのは「最初の数日間の違和感を乗り越えると、その後は比較的スムーズに習慣化できた」という点でした。
また、いずれも「歯科医院での定期的な調整が効果維持に重要だった」と強調していました。

トラブル例とその対処法

マウスピース使用時には、以下のようなトラブルが発生する可能性があります：

1. 装着時の違和感・異物感

• 対処法：歯科医院での微調整、装着時間の段階的延長
• 目安：1〜2週間で慣れることが多い

1. 唾液の過剰分泌

• 対処法：就寝前1時間は水分摂取を控える、装着前にうがい
• 目安：数日〜1週間程度で改善することが多い

1. 装着後の歯並びの違和感

• 対処法：朝起きた後のかみ合わせ体操
• 目安：30分以内に元の噛み合わせに戻らない場合は調整が必要

1. マウスピースの変色・臭い

• 対処法：専用クリーナーでの定期的な洗浄、乾燥保管
• 予防策：使用後すぐに流水で洗い、週1回の消毒習慣化

1. マウスピースの破損・変形

• 対処法：自己判断での修理は避け、歯科医院に相談
• 予防策：熱湯や直射日光を避け、専用ケースで保管

「特に多いのが装着感の問題です。
きつすぎて痛みがある、逆に緩すぎて外れるといった場合は、我慢せずに調整を依頼してください。
わずかな調整で快適性が大きく変わることがあります」と日本顎関節学会専門医は強調します。

また、「マウスピースは半年〜1年で徐々に効果が低下することがあります。
定期検診時に必ず持参して、チェックを受けることをお勧めします」という助言も複数の歯科医師から聞かれました。

マウスピース活用で快適な睡眠を手に入れるために

マウスピースをより効果的に活用し、快適な睡眠と健康な歯を長期的に維持するためのポイントをご紹介します。
正しい知識と習慣が、マウスピース治療の成功を左右します。

正しい装着とメンテナンス方法

マウスピースの効果を最大限に引き出すための正しい装着方法とメンテナンス方法は以下の通りです：

正しい装着手順

1. 装着前に必ず歯を磨く（プラーク残留によるトラブル防止）
2. マウスピースを流水で軽くすすぐ
3. 装着時は指で優しく押し込み、強い力で噛み込まない
4. フィット感に違和感がある場合は無理に使用せず調整を依頼

効果的なメンテナンス方法

1. 日常のお手入れ

• 使用後は必ず流水ですすぐ（ぬるま湯が理想）
• 専用ブラシで優しく汚れを落とす
• 歯磨き粉は使用しない（研磨剤による傷の原因に）
• 清潔な場所で風通しよく乾燥させる

1. 定期的な消毒

• 週1回は専用洗浄剤で消毒
• 市販の入れ歯洗浄剤も代用可能（使用説明書要確認）
• 熱湯消毒は変形の原因になるので避ける
• 超音波洗浄器があれば週1回の使用が効果的

1. 保管方法

• 専用ケースに保管（ティッシュなどで包むのは不衛生）
• 直射日光や高温多湿を避ける
• ペットや小さなお子さんの手の届かない場所に
• 旅行時は必ず専用ケースで持ち運び

「マウスピースは消耗品です。
半年〜1年を目安に交換を検討し、変色や変形、亀裂などが見られたら早めの再作製をお勧めします」と横浜市青葉区の歯科医院では説明しています。

ライフスタイルに合わせたマウスピースの取り入れ方

マウスピースを無理なく生活に取り入れるためのアドバイスです：

1. 職業別の考慮点

• 話す機会が多い職業の方：日中用の薄型タイプを検討
• 出張の多い方：携帯用ケースと洗浄剤の携帯セットを用意
• シフト勤務の方：睡眠時間が不規則でも装着習慣をつける

2. 生活シーンに合わせた選択

• 同居者がいる方：防音効果のあるタイプを選択
• 審美性を気にする方：透明度の高い素材を選択
• アレルギー体質の方：素材確認とパッチテスト推奨

3. 習慣化のコツ

• 就寝準備の「ルーティン」に組み込む
• スマホアプリなどでリマインダーを設定
• 装着カレンダーをつけて継続を可視化
• パートナーにも協力してもらう

「マウスピースはカバンの中やトイレの棚など、目につく場所に保管することで装着し忘れを防げます。
また、旅行先でも必ず使えるよう、出張用セットを予備で持っておくと安心です」と、長年マウスピースを使用しているCさんはアドバイスしています。

長期的な視点で考える歯の健康維持

マウスピースによる歯ぎしり対策は、総合的な口腔健康管理の一環として考えることが大切です：

1. 定期的な歯科検診との連携

• 3〜4ヶ月に一度の定期検診でマウスピースの状態確認
• 摩耗パターンから歯ぎしりの状態を評価
• 必要に応じた調整や設計変更

2. 総合的なアプローチ

• ストレス管理（リラクゼーション、瞑想など）
• 睡眠環境の改善（寝具、室温、照明など）
• 睡眠前のリラックス習慣（ストレッチ、入浴など）
• 口腔周囲筋のトレーニング

3. 長期的な効果モニタリング

• 症状改善の記録（頭痛、顎の疲労感など）
• 定期的な歯の摩耗チェック
• 必要に応じた他科連携（睡眠外来、心療内科など）

「歯ぎしりの根本原因はストレスや睡眠の質に関連していることが多いため、マウスピースでの保護と並行して生活習慣の見直しも重要です。
特に就寝前2時間のブルーライト対策や、カフェイン摂取制限などは即効性のある対策として取り入れやすいでしょう」と睡眠専門医は助言しています。

また、複数の専門家が「歯ぎしりに対する意識向上自体が、無意識下の行動にも良い影響を与える可能性がある」と指摘しています。
歯ぎしりのセルフモニタリングとマウスピース使用を組み合わせることで、より効果的な対策となるでしょう。

まとめ

歯ぎしりは単なる習癖ではなく、放置すれば歯の摩耗や顎関節障害、さらには全身の不調にまで影響を及ぼす可能性のある健康問題です。
今回ご紹介したように、マウスピースはそうした問題から私たちの歯と健康を守るための効果的なツールの一つです。

歯ぎしり対策は「早期発見・早期対応」がカギ

• 朝の顎の疲労感や頭痛、歯の摩耗などのサインを見逃さない
• 同居者からの指摘があれば軽視せず、専門医に相談
• 重症化する前の予防的介入が最も効果的かつ経済的

マウスピースは”守るためのパートナー”

• 適切な素材と設計のマウスピースを選択することが重要
• 正しい装着とメンテナンスで効果と寿命を最大化
• 定期的な調整と状態チェックで長期的に活用

美と機能性を大切にするためにできること

• 歯ぎしり対策は口腔健康管理の重要な一環
• 歯の美しさと機能を長期的に守るための投資と考える
• 歯科医師との継続的な連携で、口腔から全身の健康を維持

私自身、20年以上にわたり歯科医療の現場を取材してきた中で、「予防の重要性」を痛感してきました。
特に歯ぎしりのような無意識の習癖は、気づいた時には既に大きなダメージが生じていることが少なくありません。

しかし、適切な知識と対策があれば、歯ぎしりの悪影響から大切な歯を守ることは十分に可能です。

今回の記事が、皆様の「夜間の歯の健康」について考えるきっかけになれば幸いです。
マウスピースは歯科医院で相談の上、ご自身に合った選択をしてください。
美しい歯と健やかな睡眠は、私たちの人生の質を高める大切な要素なのですから。